2024年7月3日に配信リリースが開始されましたOfficial髭男dismの新曲「Sharon(シャロン)」。
フジテレビ【マウンテンドクター】の主題歌でもある「Sharon」ですが、注目していただきたいのがその歌詞です。
一体どのような曲なのか、歌詞を徹底考察していきます。
通勤、通学、ドライブ中に大好きな音楽を。
素敵な音楽は人生を豊かにします。
およそ7500万曲を無料体験してみませんか?
- 2人の男の子と1人の妻を持つパパ
- 早朝から夜遅くまで働く現場責任者を約8年経験
- 現在は夜勤稼働のある個人事業主
- 2019年からOfficial髭男dismのファン
早速、歌詞を徹底考察した結果、どんな曲なのか結論を申し上げます。
家庭を持つ人なら誰しも経験するであろう悩みや葛藤のリアルが描かれた、とても共感できる神曲!
本当に上手に表現されていると思います。「Sharon」はOfficial髭男dismのリードボーカルである藤原聡さんが作詞作曲を手掛けています。控えめに言ってこの人は天才ですよ。
それではOfficial髭男dism「Sharon」の歌詞について考察をまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いください。
YouTubeでもご覧になれます。かっこよすぎ!
Official髭男dism「Sharon」、X(旧ツイッター)での反応は?
SNSでの反応はどのようなものがあるのか、X(旧ツイッター)で【ヒゲダン Sharon】で調べてみました。
皆さん、気を付けてください。コンビニで「Sharon」が流れるとこのような事態になります。感動のあまりトイレから出られなくなります。筆者も家の中ではありましたが、初回から5回目ぐらいまでは涙が出ていました(笑)
たしかに!男の人に一度聴いていただきたい神曲です。歌詞が沁みるんです。
「Sharon」を聞くと寿命が延びる方も(笑)
このように、感動や共感を呼ぶ声が多数挙げられています。それでは、本題である歌詞から見てみましょう。
Official髭男dism「Sharon」の歌詞
「Sharon」の読み方は「シャロン」です。「Sharon」はヘブライ語で「森」という意味です。また、人名にも取り入れられることもある親しみやすい言葉でもあります。
架空の人物として、漫画やゲームなどにも「シャロン」は多く起用されています。
また、冥王星の衛星カロン(Charon)の別の呼び方ともされています。人物にシャロンという名前は起用する場合は女性であることが多いです。
それでは歌詞の全貌をご覧ください。
Official髭男dism「Sharon」
ただいまの代わりに扉の音を殺して
暗い部屋へと抜き足差し足で入り込んで眠る日々の先に
やっと軽くなったカバンを肩に掛けて
子供の声飛び交う道 寝不足らしくもない早歩きで進む
「寂しい」と告げる事さえ躊躇ってたあなたには
「溢れ出しそう」を溢れ出さして欲しいんだ
どんな言葉も力不足なら 早くドアを開けよう
ただ「気をつけて」と伝え帰りを待ち侘びてた
あなたの優しさにはもう用はない わがままだけ聞かせて夢や生き甲斐って馬鹿でかい絵空事の中
あなたがいなくちゃ何にもないのと同じ
「ただいま、おかえり」のくだりがやけに響く
とはいえ暮らしとは理想よりずっと忙しなく
すぐに鞄の中重くなって 要領の悪さに我ながらに呆れる
「寂しい」と告げる事さえ躊躇ってたあなたから
「溢れ出しそう」を溢れ出さしたのは僕なのに
約束はもうボロボロになってた それでも笑ってくれた あぁ…
嘘つきが偉そうな事また言うけれど 許してほしい
有言実行にはほど遠くても誓う事で
あなたに支えてもらいながら 救われながら
ただ「気をつけて」と伝え帰りを待ち侘びてた
あなたの優しさにはもう用はない わがままだけ聞かせて
夢や生き甲斐って馬鹿でかい絵空事の中
あなたがいなくちゃ何にもないのと同じ
「ただいま、おかえり」のくだりがない日も聞こえる
ああ、明日は早く帰れるよ おそらくだけど
いつもごめんほんと作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
耳で聞いても、目で見ても心に沁みる歌詞です。
多くの方の共感を誘う歌詞を常々書き連ねる、Official髭男dismのリードボーカル&キーボードである藤原聡さんは天才です。
通勤、通学、ドライブ中に大好きな音楽を。
およそ7500万曲を無料体験してみませんか?
それでは、Official髭男dism「Sharon」の歌詞を徹底考察をしてみたのでご覧ください。
Official髭男dism「Sharon」の歌詞の考察
Official髭男dism「Sharon」の歌詞を大まかに捉えた情景・考察
仕事に追われて愛する家族に対して上手く向き合えていない悔しさ、仕事すら上手くいかないもどかしさ、理想とは程遠い現実を生きる社会人の様子が伺えます。
家族はこの現実を受け入れるしかなく、成す術もありません。感情を口にしたとしてもこの現状を変えることができないと理解している。感情をずっと抑えながらの生活。その感情をぶつけてくれてもいいんだよと思っていても家族は何も言いません。言える時間すらまともにないようです。いつからか物理的にも精神的にも「すれ違い」がデフォルトになってしまっているのです。
夜遅くまで働き、寝不足の毎日であるが、休日ではそれを感じさせないほどの足取り。楽しみにしていたとても貴重な休日を過ごします。いくら普段が忙しいとは言え、たまの休日にワクワクしながら外出できる体力はまだあります。20代~30代なのでしょう。
自分自身も、感情を口にして現状を変えていくための打開策のとっかかりを作りたいようにも感じ取れます。家族全員が、仕事と家庭のバランスが取れていない現状に辛い思いをしています。思うようにいかない毎日にお互い只々感情が溜まっていくばかりです。
何かを口にしたとしても現状が変わるわけではありません。「仕事だから」、「生きるためだから」ゆえの「仕方ない」が暗黙となっています。どうこう言っても仕方ないのでとにかく日々のサイクルを熟すしかありません。今日もいつもと同じ1日が始まります。
家族、仕事、夢、生きがい。どれもが大事。これらの両立、理想通りの生き方なんてとても叶わない絵空事である。思い描いていた生き方とは程遠い現実。離れ離れになればきっとこの苦悩も少しは楽になるだろう。でもそれは違う。絶対にしてはいけないこと。誰一人としてそれを望んではいません。
家族がまだ起きている時間に帰宅できたときの「ただいま、おかえり」のやり取りがこんなに幸せなことなんだと実感します。しかし、お互いの感情は溜まったまま。伝えたい思いも伝えられず、理想とは程遠い現実もあり、一抹の寂しさも感じ取れます。
そんな、ほっとできる時間も束の間。またすぐに忙しい日々に戻ってしまいます。相変わらずの仕事量で上手く立ち回れていない自分に呆れてしまいます。仕事に追われて残業の毎日が始まります。
とうとう家族の限界が来ます。自分の忙しさをきっかけに、家族がこれまで抑えてきた感情が溢れ出してしまいます。家族みんなの約束は守られることはなく、時期も過ぎてしまっていてる。代替することが困難な特別な日の約束さえも叶えることができていない。誕生日を当日に祝うこと。保育園や学校の行事に顔を出すこと。季節ごとの行事やお祭りに行くこと。その日ではないと意味をなさないこと。これらの約束を保証することができない辛い現状である。
にもかかわらず、家族は最終的に笑顔で許してくれます。共に生きることを誓い合っている関係、離れる理由は一つとしてない関係であるため「許すしかない」が正解なのだ。
また「叶えることが出来ない約束」をするタイミングが来る。来てしまう。自分自身、叶えることが出来ない約束だとわかっている。それは家族も同じ。しかし、決して『その約束はできない』とは言わない。『今度こそなんとかするよ』と、希望を込めた言葉を交わす。叶わないことだとわかっていながらも家族には「形」としてそうするしかない。
結果、約束が叶わなくても自分を許してくれる「家族」。悔しさ、不甲斐なさに潰されそうな自分を支えてくれる「家族」。限界とも言えるような日々を「家族」に救われながらなんとか持ちこたえている状態である。
家族は今日も『気を付けて』と「あなた」を見送ります。とは言え微かな期待を胸に帰りを待っている家族。もう、「あなた」が仕事から早く帰ることや休日の約束を作ることも期待はしていません。「あなた」の仕事のサイクルを中心にサポートするから気を使わないで仕事に集中していいよ…と。
家族の心の在り方が決まった。言わば「諦め由来の覚悟」。
『ただいま、おかえり』のやり取りができない日は、心の中で『いつもごめん』と悔しさを滲ませながら眠りにつきます。こんなはずじゃなかった…。幾度となく繰り返される不順な日々に疲れ切った心と、家族に対する申し訳なさから出てくる言葉はそれしかない。
打開策はない状態でありながらも、明日こそは、次こそはと希望を抱きながらの日々を過ごしていくのである。
なぜこのような考察になったのか、セクション毎の解釈
Official髭男dism「Sharon」の歌詞全体を通して考察をさせていただきました。
なぜこような考察になったのかをセクション毎に詳しくまとめましたのでご覧ください。
Aメロ1-1
夜遅くに帰宅し、寝ている人を起こさないよう、そ~っと扉を開ける様子が伺えます。
部屋で眠っている人に『ただいま』と心の中で呟き、物音をたてず抜き足差し足で起こさないように布団に入ります。
このような毎日が続いている状況です。
- 慎重に起こさないようしていること、同じ部屋で寝ていることから、大切な誰かと同居しているということが伺えます。家族、パートナーと考えるのが妥当です。
- 「日々」とありますので、このように夜遅く帰宅することが続いている毎日だとわかります。残業続きの社会人がこの歌詞の主人公でしょう。
Aメロ1-2
普段、仕事では重たい「鞄」を持っています。(Aメロ2参照)
やるべき仕事を終えたあとですね。「やっと軽くなったカバン」は、プライベートで使うリュックサックやショルダーバッグのことを指していると思います。
Aメロ1-1の最後に「日々の先に」とありますので、ここでは週末の休日の描写と捉えました。
また、子供たちの声が聞こえる道を、寝不足だと感じさせない足取りで歩いています。違う言い方をすると、寝不足であるのにルンルン気分で子供で賑わう道を歩いている。この日は楽しみにしていた貴重な時間だということがわかります。
貴重な休日に、家族やパートナーとおでかけするところだと筆者は考えています。
おなじ読み方である「かばん」がAメロ1-2では「カバン」表記。Aメロ2では「鞄」表記であること。これはまた別の意味の「かばん」を表していることに間違いありません。
Bメロ1
家族、パートナーは「寂しい」を伝えられずにいます。躊躇っていたということから、これは「伝えたい本音」だということが伺えます。
「溢れ出しそう」なのは感情。その溢れ出た感情で「伝えたい本音」をぶつけてほしい。
とは言え、言葉を口にしたところで無力。時間は待ってくれません。日々のサイクルが変わるわけでもありません。成す術がないのであれば、とにもかくにも変わらない日々のサイクルを熟すしかない「現実」を突き付けられています。
- 「どんな言葉も力不足」というフレーズから、現状を変えたいという願望が垣間見れます。主人公と、家族(パートナー)の間に起きていた小さなすれ違いが日に日に大きくなっていく様子が伺えます。
- 前後しますが、あなたに「溢れ出さして欲しい」のはなぜか。筆者の憶測ではありますが、会社に言いやすくするためではないかと考えいます。自分自身の理由で、仕事を休みたいことや仕事を辞めたいことは伝えにくいものです。家族との時間が作りたいなど、現状を変えたい理由が自分自身ではないという「事実」が欲しいのではないでしょうか。現状を変える為の強いきっかけを作りたいのだと思います。
サビ1-1
※サビでは家族(パートナー)主観になります。
「気をつけて」と伝え、あなたを送り出します。また今日も、起きてる時間に帰ってこないのだろうと思いながらも微かな希望を持ちながらあなたの帰りを待っています。
あなたの『今日は早く帰れるかも』、『早く帰れたら…』、『次の休みが取れたら…』なんて期待させるような言葉はもう不要です。叶わないことだとわかっているからです。
それならば最初から諦めていた方が気が楽。あなたの生活(仕事)のサイクルに合わせるしかないのだから。
- サビでは家族(パートナー)主観の構成になります。
- この2行に「Sharon」の全貌が詰まっていると言っても過言ではないです。
- 登場人物やここまでに至る背景まで見えてきます。
サビ1-2
夢や生き甲斐なんて到底、手の届かない話。理想の生き方とは程遠い現実です。
今の関係性を崩してしまえば夢に近づくかもしれない。生き甲斐だって得られるかもしれない。それならばいっそ…。そんな最悪のケースも頭の中でよぎることもある。
しかし、それは何があっても避けなくてはならない。今の関係性を続けながら、夢も生き甲斐も手に入れなければ意味がないのです。理想とする生き方は、互いの存在をなくして得られるものではないのです。
わかってはいるけれど、すれ違いばかりの現実に疲弊しているように感じられます。そんな中、「ただいま、おかえり」のやり取りができた時はやっぱりホッとします。本当は、互いに複雑な感情が入り混じった「ただいま」と「おかえり」なので、やけに響くのでしょう。
- 「絵空事」とはフィクション、作り話のこと。このことから夢も生き甲斐も手に入れることは不可能だと悟っています。
- 互いの関係性を崩す選択を取らないことから、一緒に生きていく覚悟ができている間柄と言うことがわかります。
- よって「結婚をしている家庭」もしくは「結婚を見据えた間柄」であると考えられます。
Aメロ2
Bメロ2
今までずっと感情を抑えていた家族(パートナー)でしたが、とうとう限界が来ます。
仕事で忙しくて、まともに時間を作ることが出来ていなった「僕」をきっかけに、家族(パートナー)は感情を露わにします。
「溢れ出さしたのは僕なのに」というフレーズから、「約束」についての言及があったと思われます。この「約束」は、「日々の小さな約束」ではなく、「人生単位の大きな約束や、代替の効かない約束」ではないでしょうか。
「約束」の内容は、結婚をして子供がいる家庭であれば、保育園や学校の行事に行く。誕生日やクリスマスなどの特別な日にみんなで過ごすと言った「代替の効かない具体的な約束」。
また、具体的な約束ではなくて「幸せにする」、「守ってあげる」という「抽象的な約束」とも考えられます。
どんな「約束」にせよ「ボロボロ」という表現から、上手く果たせていないことがわかります。それでも、最終的に家族は笑って許してくれます。日ごろ、辛く苦しい思いをしながらも「僕」と「あなた」は同じ方向を向いていることがわかるフレーズでもあります。
- 普段、言いたいことをなかなか言えない「あなた」の感情が溢れ出してしまうほど窮地に追いやられていることがわかります。
- 「約束」を果たせていないことばかりなのに笑って許している。このことから、互いに同じ方向を向いていて離れることはない関係性であることが強く表現されている。
Cメロ
自分のことを「嘘つき」と言い換えるほど、ことごとく「約束」が果たされていないがことがわかります。
そして、これからも「約束」を確実に果たすことができないと悟っています。しかし、「今度こそは」と誓うのです。筆者は、ここに互いの間柄が隠されていると考えています。
これがもし、大人と大人のみの「果たすことができない約束」であれば、今後の「抽象的な約束」ではないでしょうか。なぜなら、大人同士のみの「具体的な約束」と考えた場合、果たされないことがわかっていたら「この日はダメだ」と断言すると思うのです。よって、大人同士のみと考えた場合、今後の「抽象的な約束」を誓っていると思うのです。
もう一つは、子供がいる家庭の場合です。「約束」が果たされないとわかっていながらも誓うということは、相手を一旦安心させる必要性を感じ取れます。このことから、子供いる家庭とも捉えることが出来ます。筆者はこちらの後者がしっくりときます。
そんな「僕」のことを「あなた」はいつも支えてくれます。
- 「僕」としての潜在意識が言葉として露わになり、正直に胸の内を明かしている様子です。
- 「あなた」の存在の大きさがしっかりと伝わってくるセクションでもあります。
サビ2-1、2-2
サビ1と全く同じ歌詞ではありますが、意味合いがまるで違います。
感情が溢れ出す前のサビ1では、言わば「すれ違いの状態」でのやり取り。諦めて突き放したようなキツい印象がありました。しかし、サビ2では互いの「胸の内が知れた状態」です。全てを受け入れて一緒に前を向く覚悟を強く感じます。ネガティブな意味はなく、ポジティブに捉えることが出来ます。
「夢や生き甲斐」という言葉もサビ1では叶うことはないと諦めて嘆いていた印象がありました。それが、サビ2では「あなた」と一緒に叶えに行きたいという希望すら感じることもできます。
- 一般的にはサビの1番と2番で歌詞を少し変えることがよくあります。しかし、あえて全く同じ歌詞で違う印象を与える狙いなのだろうと考察しました。
- それだけストーリー性、メッセージ性の強い仕上がりの楽曲であるということ。映画を1本見たかのような感じです。
サビ2-3
ここは面白いことに、Aメロ1-1と対峙しています。
描写としてはAメロ1-1と全く同じなのですが、全然違う歌詞で表現されているということです。
また「嘘つきの僕」は、家族(パートナー)が寝静まった夜遅くに帰宅します。相変わらず、やっていることは同じのようです。
そして、心の中で「有言実行には程遠い偉そうなこと」を呟きます。やっぱり現実は上手く行かないなと、悔しさを感じさせる「いつもごめんほんと」。これが現実であり本音なのでしょう。
最後の最後に、現実を突き付けられて、とても切なくなるフレーズです。
- 現実は厳しいものと理解したうえで、家族の大切さを改めて教えられた今、どこか温かみを感じますし、一筋の光が見えたようにも思います。
- 家庭を持つ人なら誰しも経験するようなとても共感できる神曲であります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
拙い文章ではありますが、Official髭男dism「Sharon」の歌詞を徹底考察させていただきました。どんな曲だったかと言うと、家庭を持つ人なら誰しも経験するであろう悩みや葛藤のリアルが描かれた、とても共感できる神曲だったと思います!
通勤、通学、ドライブ中に大好きな音楽を。
およそ7500万曲を無料体験してみませんか?
ぜひ皆様にもしっかりと聴いていただきたい、おすすめの1曲となりました。音楽で救われること、音楽に背中を押されること。音楽で自身の世界観が変わります。素敵な音楽との出会いは人生を豊かにします。色んな音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
ではまた!
コメント